キズナ
当有料ホームのとある男性の入居者さん。脳梗塞後遺症で半身マヒがある方です。
しかし、本人の強い意欲で・・・
船を作成!
これ、凄くないっすか?
紙やティッシュ、割りばし、つまようじなど、日常にあるものを糊(のり)で結合させ、完成させた。
更に更に凄いのが、別日に私が居室を訪れると・・
ボトルシップへ進化。
ポケモンのコイキング→ギャラドス並みの進化だ。
マヒ側でペットボトルを抑え、利き手でペットボトルの入口から入れる・・・凄い、あっぱれだ。
で、もっともっと応援したい私。
「〇〇さん!めちゃ凄いっす!!何かこれを作るにあたって足りないモノや欲しいモノってあったりします?」
(失語症があるため、ジェスチャーや身振を読み取る。指でつまみとるようなしぐさだ・・・ピンセットだ!)
「なるほど!ピンセットですね。あとは?」
(指先で何かを持ち、それを平行に、往復移動させるしぐさをしている・・・なんだろう。あっ!わかった!色を塗りたいんだ」
「もしかして、色を塗るマジックですか?」
(うんうん!とうなづきながら、指でそれっ!ってジェスチャーされた)
よし、私のポケットマネーでプレゼントしてやる。
(たまにはいい格好させてちょうだい)
すぐにホームセンターへ行き、購入。
ピンセットが・・・プラモデル用で少し高い。でも、喜ぶ姿がみたい。どうせなら短いタイプと長いタイプ、二つプレゼントしたい!
で、お届け。
めちゃくちゃ喜んでた。
そのお礼に、
これを私にあげると。
ありがとうございます!デイサービスに飾ろうぜ!
それにしても素晴らしい。障害があっても人間の生きる力を見た気がする。伸ばせる意欲は伸ばしてあげたい。あれダメ・これダメ・〇〇しないで・・・という本人を縛り付けるような施設ではなく。
※買ったのはいいのですが、私が職員へ誰一人言わずにプレゼントしたので、有料ホームでは「どうやってこれらを手に入れたんだろう?」って七不思議になっていたらしい。それはそれで面白い。