ハッタリ奏法だ!
先日、弘前市民会館で行われたとあるイベントにて、前座で津軽三味線の演奏をしてきました!久しぶりの演奏で気合いが入る。
今日はその様子をご紹介。
弘前市民会館の横の入口から入る。初めての経験だ!
市民会館の楽屋。おそらく・・・過去の出演者はここで待機していたのではないだろうか(去年来たT-BOLANもここに居たのかな)
到着するやいなや、和菓子のご用意が。芸能人みたいだ!一口でいったる。
そして・・・リハーサル!
この光景、圧巻っ!さすがのまなこんも緊張した!
↑師匠と私と三上さんという方の3名で、津軽三味線サウンドを響かせる。
この3名での演奏だと音のズレがなく、3本の三味線が1本の演奏のように聞こえる。おそらく、音楽の基本である自身の演奏だけでなく周りの演奏にスピードや抑揚を合わせようというスタイルが一致しているから・・・と推測する。
↑リハーサル中、不覚にも私の三味線の糸が切れ、緊張に包まれていた空間が少し和んだシーン。本番じゃなくてよかったっす。
そして本番へ。開場するとゾロゾロと集まった人、人、人・・・なんとその数、約900人。ヤバい、そんな大人数の前で演奏するなんて聞いてなかった。
しかも、高性能マイクで少しの音ですら拾われスピーカーから出力される・・・これは責任重大だ。加えて左手のスランプはまだ完治していない。どうしようか・・・
あ、そうだ!
ハッタリ奏法だ!
ハッタリ奏法とは?(Wikipedia風)
「弘前市出身のまなこん(39)が津軽三味線の演奏時に行う奏法。別名サギ奏法。近年の津軽三味線のトレンドではエレキギターよろしく速弾きテクニックが評価されがちだが、まなこんは頚椎ヘルニアの後遺症で全盛期のようにスピーディに左手を動かすことが出来ない。それを誤魔化すため、初心者でも弾ける簡単なフレーズに極端すぎる強弱をつけ、目を瞑り、ドシっと構え、「諸君、お待たせした。私だ。・・・さぁ!今だっ!拍手せよ!」とオーラを出し、凄いことをやってる風で拍手を誘う奏法である。上級者からは「姑息な奏法だ」と指摘されそうだが、まなこんは三味線界隈では普段以上に謙虚さと感謝の気持ちをより示すように立ち振る舞っており(知らない人でもあいさつは自分から、自己紹介も添えて、ハキハキと)、「あっ!なんかコイツ、良いやつじゃん!」と思わせ、言われるスキマを無くしているから絶対に大丈夫っす、と話している。しかし、したたかな面もあり、演奏料が発生する時は「えっ?い、いーんすか!?たいした演奏も出来ずに、こんな私にも・・・(スっと手を伸べる)」と特に断ることなく頂く。本人曰く「ボランティア演奏は全くといってやる気が出ない。ここまで来るのにいくらかかったと思ってるんだ」と発言したこともある。※後に「あれは酔っ払っていたため、口が滑った。誰かが私をハメようとしていた」と全否定している。
しかし、この奏法は奏者の人格と図太い神経が求められており、まなこんは「結局、世の中は権力のある人に気に入られるかどうかだ」などと意味不明な発言をし、違うベクトルでの物議を呼んでいる」
その結果・・・
900人から大拍手を頂くことに成功!
ソロ演奏も思いのほか上手く演奏できた。
あのですね、ほとんどの方々が経験ないと思うのですが、900人の拍手の音圧ってすごいっすよ!「ぅゴォぉぉー!!」という会場が揺らぐほどの唸りがある。めちゃいい経験ができた。承認欲求が満たされた。
幸い、本番では大きなトラブルもなく大歓声に包まれ退場。やっぱり津軽三味線っていいね。めっちゃ楽しかったっす。
そして最後になりますが・・・10月にね、弘前市民会館へ吉田兄弟が来るじゃないですか?もちろん私も見に行くんですが、
吉田兄弟がライブした場所で演奏したことがある!
って自慢してもいいっすかね?ダメ?(ハッタリ奏法とか言ってふざけている奴はダメです)