「トーク」って難しいね
先日、弘前市東目屋にある
白神館
にて津軽三味線の演奏に行ってきました。
夕食を召し上がりながら津軽三味線を聴くプランだそうです。
三味線の演奏だけでなく、県外の方々に
津軽弁
を教えてほしい、と旅行会社から毎回依頼があります。
その定番のトークが
津軽の「かきくけこ」
①「か」
津軽では「か」の一文字で、「どうぞ」や「食べて」と言った意味がある。
②「き」
津軽弁で「き」は「きぃっ」と発音する(文字で説明できない。「き・し・い」の間あたりで口を開かず息を吹きかけるように発音する・・?)
③「く」
津軽弁で「く」は「食べる」という意味。これはわかりやすい。津軽は一文字で表現することが多い。
④「け」
数種類意味がある。「食べて」、「ちょうだい」、「かゆい」、「けっこ(おかゆ)」
※「か」と組み合わせ、「かーかーかーけーけーけー(どうぞどうぞ、食べて食べて)」これは結構ウケる。
⑤「こ」
津軽では語尾に「っこ」とつけて表現することがある。「三味線っこ」「歌っこ」など。
その他にも、名称が違うのも一つの要素。
子供たち→「わらはんど」
子供→「わらし」(よくおばあちゃんに「このクソわらし!」って怒られました)
おでこ→「なづぎ」
膝、すね→「すねから」
さようなら→「へば・せば」
この辺りを演奏の合間に説明しています。
しかしながら・・・当日は私のトークが冴えなかったのがイマイチ盛り上がらず。
「絶対にお客さんのせいにしてはならない」とポリシーがある私はどうにか挽回しようと考える。
そのまま最後の曲前に。
思い切って
「この曲でお別れとなりますが、来年もまた
この何もない青森県へ遊びに来てくださいっ!」
会場は大爆笑
ビール吹いてた方がいた。大丈夫でしたか・・・?
うん、そうだよね。自覚あります。
青森というか特にこの白神館のあるエリアは何もないっすよね。
東京に比べたら・・・退屈かもしれません。
それも相まって、最後はみんな覚えたての津軽弁で
「へばなぁ~!」
津軽弁で「さようなら」
って手を振ってくれました。
最後まで諦めないことと、
終わりよければすべてよし
の意味を再認識した日でした。良かった。