プロフェッショナル 仕事の流儀
「プロフィッショナル 仕事の流儀」と題した今回のブログ。
仕事にこだわりをもった男、「ほうじゅ施設長 水木星夜」の一日へフォーカスをあてお送りしていきます。
(本物のナレーションを想像しご覧下さい)
AM 5:30
誰よりも早く出勤したのは施設長の水木。
33才。独身。ヘルパー2級の彼のこだわりは朝一で掃除することだ。
20才から介護職につくも2年あまりで転職。
10年間、別業種で働くも「再び介護業界へ」と決意したのは2019年。
「水木が介護業界へ戻るらしい」
業界全体がどよめいた。
「お客様に最高の場所を提供したい」
彼は一貫してそう訴える。
社用車も彼にとってはお客様の生活の一部である。特に助手席のガラスをまめに磨く。運転席側は拭かない。
無心になって助手席側のガラスを拭く彼を止める者はいない。
自ら率先してホールの掃除機掛けも行う。
コンセントは繋がっていない。
AM 6:00
入居者が徐々に起床する時間だ。 彼のこだわりは徹底して「あいさつ」
「あいさつ一つでその日が決まる」
若干ヒゲの青さが目立つ顔で彼はそう言った。
「ほうじゅのミッキーでありたいんです」
過去のインタビューでの発言である。
「我々はお客様にとって大事な時間をお預かりしているんです。最高の笑顔・あいさつで迎えることが礼儀です」
ミッキーというよりはグーフィーに近い。
AM 9:00~
入居者の朝食が落ち着くと、パソコンに向かう。
スタッフのシフト管理や報告書の作成、他ケアマネとの連絡業務だ。
膨大な量のヘルパーサービスの組み立てもここで行われている。水木はいとも簡単に作成し、いち早く現場へ届ける。
スピードが命だ。間違いは許されない。
「実はあまりパソコンでの作業は好きじゃないんです(大爆笑)こうしている間にもお客様と触れ合う時間が減るから・・・・」
AM 11:30
パソコン作業が終わり急に立ち上がる水木。
カメラマンがついていくと向かったのは厨房だ。
おもむろに鍋を取り出す。
「料理は最高のエンターテイメントだ」
一言だけ残しながら火のついていないコンロの上で鍋を振る。
おいしそうな料理が空中を舞っている(ように見える)
「実はもともと調理が好きなんです。昔は(結局行かなかったけど)東京へ修行に行きたいと思っていました(結局行かなかったけど)」
pm 4:00
夕刻も近づき、カメラマンが水木のところへ向かう。
なにやら事務所内で髪をかき上げている。
「こうやって一日の出来事を思い返しているんですよ(笑)今日出来ないことは明日はできるようにしなければならない。それが私の流儀。プロでありつづけるにも大変ですね。でも、実はこの考えている時間が一番好きなんですけどね(笑)スイマセン、話しかけないでもらえますか?」
PM 6:00
夕方のサービスも嫌な顔一つせず取り組む。彼は本気だ。
「夕方のサービスが非常に重要だと思っています。その日の最後、「良いスタッフにあたったな。うれしいな」と思っていただけるように。この時間のこだわりは人一倍強いですね」
就業時間も近づき、彼に質問をしてみた。
「あなたにとってプロフェッショナルとは?」
「セイヤミズキ。「おまえセイヤミズキやな」みたいな。今後、プロフェッショナル=セイヤミズキにしてしまえばいんですよ」
明日も彼の挑戦は続く・・・。