常識をぶち壊せ
先日の日曜日は、家族でお出かけ。
息子が、
「田舎館の道の駅の自転車に乗りたい!」
と急に奇抜なアイディアを出す。
まぁ・・・最近はバスケットでの練習や試合で家族で出かける機会も減ったし連れて行くことにした。
その日の天気は、午後から雨予報だったが午前中は曇り空で持ちこたえていた。
車を走らせ到着し、すぐに自転車乗り場へ。
どうやら券売機で乗りたい自転車のボタンを押し、券を係員へ渡す・・・というシステムだった(システムと言える程のものか)
家族4人で行ったので全員が乗れる自転車、「ファッションカー」と名付けられた券を買い、乗車す。
乗り始めてすぐに、大人数が乗ることを想定されていたこのファッションカーの特徴と違和感に気づく。
ギア比が・・・低い。めちゃくちゃトルク重視だ。漕いでも漕いでも、たいして進まない。
車やバイクでいうところのずっと「1速」状態。4人乗車ができる数奇なデザインのその躯体は、ペダルの漕ぐスピードとは比例せず、まったく進まない。これでは体力が持たない。
で、色々考えた末の行きついた先は・・・
みんなで押す。
これが一番早く、かつ疲労感なく指定コースを回る方法だった。
不思議な光景に目を奪われる他の観光客たち。そんなことは関係ない。「このファッションカーに乗って3周しなさい」という勝手に作りあげられたルールをぶち壊した。おそらく史上初であろう。
動力性能が低いこの自転車で、休日の大事な時間と体力を削られるより乗ることを諦める・・・「降りようぜ!」って。素晴らしい決断だった。それには子供たちも賛同していた。
自分で言うものアレなんですが・・・こういう考えって仕事でも非常に重要だと考えております。自分で言うのもアレですが。
どこかの誰かが言った「決断とは、断つことを決めることだ」は私のポリシーの一つでもあります。
何かを諦めることって、世間一般的にはマイナス要素が強い。投資でもありますよね、コンコルド効果って。「ここまで投資したのならもう引くに引けない!」と。
(但し、めんどくさいとかやりたくないとかの諦めるとは・・・違う気がする)
なのでこれに関しては相対的なモノでありたいと考えています。〇〇をするために△△を諦める、みたいな。これが決断の基本系になりそう。
たかが遊具一つでこんな展開となってしまいましたが、それもこのまなこんブログらしさ。
是非、このファッションカーに乗る機会がございましたら・・・
押すことをオススメします。