まなこんブログ

第二話 違和感

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引き続き「第二話 違和感」

 

 

あれから日が経ち、2月に入ったものの相変わらず「22日の夕方」と「アイマスク」の二つの情報しかない私。

 

それ以降も特段変わらない毎日を過ごしていた。

 

しかし、ここから徐々に違和感体験が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つ目

 

その日は有料に行き、自分の仕事を済ませ一通り有料の職員さんへデイに戻る旨を伝えた。お疲れ様、と。15:45くらい。

 

デイに戻る・・・とは伝えたものの、休憩室にいた職員さんと少し話し込む。15分ほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話が終わり、有料ホーム内をウロウロしていると・・・

 

 

 

 

 

 

「え!?まだいたんですかっ!さっき戻ったんじゃないですか?」

 

 

 

とびっくりした表情のある職員。

 

確かにデイに戻るとは言ったけど・・・そんなにびっくりするかい?と思いながらも事情を話し、本当にデイに戻ることを伝えた。

 

戻りの車内で考える。

 

「何か私に言えない会議かなんかあるんだろう。各々が考えることはいいことだから首は突っ込まないようにしようっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二つ目。

 

2月中旬頃から、妙にデイの所長が私を帰らせたがる。

 

 

 

 

 

「午後の出先の用事終わったら家に帰ったら?」

 

 

とか

 

 

「〇日は職員も多いからたまには平日休んだら?来なくても大丈夫ですよ!」

 

とか。

 

 

 

 

 

日頃の仕事ぶりをみて大変そうに思っているのか、労ってくれるのはありがたい。けど、約束しているスケジュール(お客様と会うとか)があるのでお言葉に甘えたいけど甘えられない状況。

 

で、とある日。

 

私が出先での用事があったのだが、終わったらそのまま帰る・・・と言ったらしい。

 

しかし、用事が終わり「出先の仕事が終わった後に直帰する」と言ったことを私自体が忘れており普通にデイに戻ると、所長の自家用車が無い。

 

あれ?今日休みだったけ?と疑問に思ったが本人はデイに居る・・・どういうこと?

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、聞くまでもなく向こうから

 

「あぁ・・・く、く、車は親戚が使う用事があって、さ、さっき取りに来てて・・・今、私は無い状況です」

(日本語めちゃくちゃ。しかも正直、あなたの車がデイにあるかないかは別にどうだっていい。相変わらず面白い奴だ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奇妙な体験三つ目

 

 

2月19日(月)23:00頃。

 

たまたま眠れずに、リビングでテレビゲームをしていた時。

 

唯一のゆっくりできる時間が突然、恐怖に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン。

しかも室内は2、3回鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?こんな時間に?と思い、室内のカメラを覗くと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白いパーカーのフードを被った男性が走り去っていく後ろ姿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いわゆるピンポンダッシュ。この家に住んでから初めての経験だ。

 

状況を整理するためにゲームを終了。少しだけ外に出てみたけど、何か事件に巻き込まれるのもイヤだ。明日も仕事だし追うのはやめよう。

 

たまたま一緒に寝付けなくてリビングにいた娘も怖くなったのか「寝る」と1人で2階の寝室へ。

 

背格好はあまり大きくなかったので中高生がコンビニに行く途中かなんかに遊び半分で押したんだろう。

 

もちろん、インターホンのカメラ部分は隠してピンポン。暗闇しか映ってないけど、走っていく姿は見えた。

 

子供たちのことと、車が盗難されることも考えられるため防犯カメラを付けることを考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

改めて、この日は2月19日。

 

 

 

 

 

 

約束していた22日まで数日となった・・・

(第三話 連行日に続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

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