弘前をご案内!
同市内で介護・保育事業を展開しており、私のサラリーマン時代の職場でもある㈱善世会様。
その代表の崎野社長から、
カナダ在住の台湾人との弘前観光に付き合ってくれ!
とのお達しが。
その日が先日の5/12(日)であり、弘前観光案内と称し、社長と台湾人と私の3人で行ってきました。
ワールドワイド?インターナショナルでしょ?
こちらがTitus・許(タイタス・キョ)さん。台湾生まれのカナダ、トロント在住。
日本語で全然コミュニケーションできる方でした!
日本のアニメやゲームが大好きで、1年に1回1カ月ほどは日本に滞在するそう。お仕事は・・・独立してマイクロソフト社の下請けの仕事をしているって。スケールが違う。もしかしてお金持ち?
ふらいんぐふぃっち、ガンダム、日本のゲーム・・・「ジャパンは最高ダヨ!」っておっしゃってました。ゲーム「ゼノブレイド」の話で盛り上がった。
で、まずは藤田記念庭園をご案内。
ここの喫茶店がアニメ「ふらいんぐふぃっち」に登場したらしく、行きたいところの一つだったらしい。
崎野社長にご案内して頂くのは申し訳ないので、私が積極的にコミュニケーションを取り、距離を縮め、庭園内を説明しながら歩いた。
でも、明らかにだんだんと様子がおかしくなる1名。
・・・
崎野社長、飽きてるやん。
やばいやばい。そうだそうだそうだ・・・!思い出したぞ。この方はこういう系ダメだったんっだ。不覚。
しかし、カナダ、いや、世界にこの醜態をさらすわけにはいかない。なんとしても阻止せねば。
こうやって庭園をゆっくりと歩いて景色を楽しんだりするよりも、ガッ!と瞬発的に最高点に達し、刺激的かつ継続的に楽しめる事が好きなお方なんだ。じゃないと、知らない間に帰っちゃう。
そうか、だから私を誘ったのか。よし、今回の主旨をやっと理解した。自称「弘前イチのコミュニケーションおばけ」と言われる私のスキルを存分に見せてやる。
そしてトコトコと歩き、庭園内にある滝まで到来。タイタスさんはカメラもお好きで高級なカメラを持参されていました。
タイタスさん「マナブサン!これハ、レンズも入れると50万くらいするんダヨ!資産としてもトテモいいヨ!マナブさんモ、どう?」
まぁ、正直カメラは特にこだわりのない私。
それでも・・・ね?マナーというか気遣いというか、タイタスさんがうれしそうにめちゃくちゃカメラについて喋るから「いいカメラですね!うらやましいです。いつか私も・・・」って言うじゃないですか。大人としてっていうか社会人として。それが本当にうらやましいって思って無くても。
で、私のiPhone14 proで撮った写真と、タイタスさんのカメラで撮った写真を見比べても・・・ぶっちゃけ違いってわからないですよ。私も心の中では思ってました。そんな変わらないんじゃ・・・って。
しかし、温かい5月の風が吹く和やかなムードの中、その風が急に嵐に変わった。
崎野社長がタイタスさんのカメラの画像を見た瞬間、
崎野社長「あれっ?値段の割に、iPhoneで撮った画質とあまり変わらないんじゃ・・・」
(コラコラコラコラコラ言うな言うな言うな言うな。言うなって)
一瞬の沈黙が起き、私が「そんなことないですよー!ね、タイタスさん?」
と声をかけるも、彼のダメージは予想以上に強く、
タイタス「ハハ・・・ハ」
ガチでこんな表情になってた。ごめんね。こういう方なんです。
タイタス、序盤から私としか目を合わせなくなってしまってるやん。こっちもキツイねん。
で、お次はりんご公園。
藤田記念庭園の喫茶店が結構な待ちの人数で、着席まで時間がかかることから、こちらのレストランでアップルパイを食べよう!と方向転換してやってきた。タイタスさん、弘前のアップルパイが好きなんですって。
実は学生時代、こちらのりんご公園でアルバイトをしていた私は、最短のルートでご紹介できるコースを先導した。
展望できる場所で岩木山を撮影するタイタスさん。
歴史的なかやぶき屋根のこの建物は、外国の方にとっては珍しいそう。感動していました。
歩く際中、カナダのお話に。
崎野社長「カナダっていくらくらいで家を建てれるんですか?」
タイタス「高いですヨ!100万ドル(1億)ないト。ダカラみんな、30年トカでローン組んでまス。しかし、カナダも老後の年金モラエルカどうかという国なのデ」
私「えー!やばっ!1億ですか!ひゃー」
崎野社長「1億かぁ!そのカメラ売ってもあまり足しにならないしね」
カメラに・・・晴らせぬ恨みでもあるんすか。
タイタス「・・・・・」
私「(笑いを堪える)」
だんだん、
良い感じに仕上がってきました。今日のレースは期待できそうです。
散策した後はりんご公園の喫茶店にて、アップルパイを喰らう。
カナダの社会保障、税金、株、年金制度、資産運用、年収、物価・・・ここぞとばかりにカルチャーの違いを聞かせて頂いた。めちゃくちゃ勉強になりますね。タイタスさん、ほんと良い方。LINEまで交換して頂いた。
そして最後は、ねぷた村!
青森市にある「ワラッセ」は行ったことがある、とタイタスさん。ねぷた村は初めて!と。
このねぷた村には崎野社長の先輩がお勤めで、一緒に案内をして頂くことに。私にとっては心強い。だって、私がタイタスさん専属の付き人みたくなっているから。
先輩と入口で合流し、アメリカドラマよろしく、つもる話で歩きながら知らぬ間に受付を通り過ぎ、入館しようとする崎野社長。
お笑い芸人並みの、
「ちょちょちょちょちょ・・・」
で私が静止。ちょっと、誰か止めてよ。受付の人も窓口越しにペコリ、じゃないんだって。何に敬意を表した?
※きちんと入館料はお支払いしました。
↑写真一番右が桧山さん。マジで日本人離れした顔立ちでめちゃイケメン!お人柄もとっても素晴らしいお方。
私が20代の時にバーべーキューにお誘い頂いたり、飲みに誘ったりして頂いた仲です。お忙しい中スミマセン。
で、桧山さんへ「台湾からいらっしゃったタイタスさんって言います!」と伝えると何やらカンペを出し、しゃべり始める。
桧山さん「ヒャン、シー、スーペイ、スーオン・・・」
すごい!どうやら台湾語でねぷたの紹介をしているようだ。しばらく聞いてみよう。
桧山さん「チン、チェ、サーゲー、ウォゼ、リー、ダー・・・」
桧山さん「ウォン、シャー、チーファン、ヨー、ウェイ、ツー、マー・・・」
私「あ、すいません桧山さん、この方全然日本語OKの方っす」
桧山さん「チョン、Sh・・・え?そうなの?」
この50代のお二人どうなってんねん。最初に日本語で会話してたやん。
気を取り直して、日本語でねぷたの説明。
「ねむり流し」から始まった灯篭祭りが現在のねぷたに変形したよう。そして、ねぷたの囃子演奏!
もちろんタイタスさんも参加!いいねぇ。ちょっとリズム取るの難しかったっておっしゃってました。
その後はねぷた村にある日本庭園を4人で鑑賞。
崎野社長「あれ?この庭、藤田記念庭園に負けてない?鯉の数も減ってるし」
(そもそも鯉の数で庭の評価が変動するのか。どういう世界観をお持ちなんだろう)
桧山さん「いやぁ、そうあまり大きい声で言うなって」
(おっしゃる通りっす。あまり大きい声で言うもんじゃありません。もっと強めに言っても大丈夫だと思います)
私「でも、ここにはねぷたがありますからねー!」
(ここは桧山さんへフォロー入れよう)
崎野社長「あれ、長谷川はそっち側の人間だったの?確認だけど、どっち側?」
(助けに入ったのに巻き込み事故に合ってしまった。結果、全滅。ごめん、桧山さん。私の実力不足だ。もうどうにもならん。何故にねぷた村側、藤田記念庭園側に分類されなきゃいけないのか。仮に分類できたとてそれが何なのか)
VS
そんなやりとりをしながら、ねぷた村を一通り案内し、最後は津軽三味線の演奏も聞いて頂いたタイタスさん。
残念ながら、時間となりお別れとなりました。また弘前に遊びにきてね。
帰り際、崎野社長へ何故、タイタスさんとお付き合いしているのか尋ねた。
すると・・・
「いつか、アメリカに遊びに行こうよ!そしたら今度はタイタスさんが案内してくれるから!」
いやぁ、素晴らしい。そういう考えがあったんですねぇ。そこまでは思いつかなかった。
大人になってからはこういった考えが、人生をより一層楽しくするんでしょうね。
そんなこんなで初めての観光案内。私にとってもいい休日となりました!LINE交換もしたし、初めての海外にお友達ができた。
次は・・・いつかはアメリカだ!