お祭りマンボという名の悪魔
長谷川です。
美空ひばりの名曲、「お祭りマンボ」
当デイサービスでも、余興の時は何度か選曲させて頂いておりましたが、
この曲、歌ってみると、
盛り上げるのが難しい。
その事件が起きたのは今年5月下旬。
デイサービスへお手伝いに来てくれた水木施設長。
「せっかく来たから、余興やっていきますよっ!」
とやる気満々。
その時の選曲が、軽はずみに考えていた「お祭りマンボ」
それなりに着替えし、曲が始まると同時に登場。
「曲の勢いだけで、イケるだろう」
という彼の甘い考えには、その悪魔は黙ってはいなかった。
そして、
デイのホールはお通夜会場と化した。
曲の途中でトイレに立とうとするお客様、ひじをテーブルにつき厳しい目で見つめるお客様、帰り支度を始めるお客様・・・。
終わった後の彼は意気消沈。そのままデイ送迎へ。
その大けがした姿に、周りはかける声すら見つからず。
しかし、私たちは今日に至るまでミーティングをいくつも行い、「何が原因だったのか?」を探る旅へ出かけることとなる。
でも、私たちの共通認識は「絶対、お客さんのせいにしてはならない」
私たちが変わっていかなければならない、お祭りマンボという曲と真剣に向き合わなければならない。
仲間意識は強く厚く、旅の途中で「痛みを分け合うため」と開催したのが、
令和4年6月18日開催
「美空ひばり選手権」
※長谷川・水木・佐藤所長が出場。当日まで各自演出等は極秘。美空ひばり選手権とはいうものの、3人とも曲は「お祭りマンボ」
しかも、優勝者はもう一回やるという謎&過酷ルール。佐藤所長優勝。これはこれで大盛況だった。
そして、話は進み、8/2。
水木施設長がデイへ来てくれ、例のごとく
「余興やりますよっ!」
で、私から提案。
私「どうだ、水木。そろそろリベンジしてみないか?」
水木「・・・いいんですか?」
私「今のお前なら大丈夫だ。会場は先に私が温めておく。好きなだけやれ」
水木「やりますっ!やらせてください!」
ここまでの期間、約2か月。
デイに来るたび、お祭りマンボが頭をよぎらないことは一度も無かった。
美空ひばりですら嫌う時もあった。
でも、彼は諦めなかった。いや、絶対に諦めることはできなかった。
全ての答えが今日のマンボにあるような気がした。
そして、昨日、お客さんが出した答えは・・・
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見事、悪魔「マンボ」を撃退。
そしてまた、
新しいチャレンジへと向かう水木施設長であった。