好きやねん
先日、とあるデイの利用者(女性)が私がタイ旅行で不在の時、
「私、社長のこと好きなの」
って言ってたらしいです。
もう、うれしくなっちゃいますよね。しかも不在の時に言うという。こういうのがあるから介護のお仕事って楽しいなって思います。
個人情報に留意しながら綴りますがこの方、デイ利用を始めたころは不満をたくさん漏らしていました。
もちろん、ご指摘があったところは改善や必要な説明はしていたのですが・・・それが収まる気配はない。
それでも休まずに来てくれていたので、私の中でどうしたらこの方と距離を縮めることができるかと一人でデイリーミッションを慣行していました。
今日は笑ってくれた、今日は前より不満が出なかった、今日は新しい悩みを聞いた・・・会話の中からヒントを得て、それらが出た時はなるべく傾聴するように心がけていました。
その甲斐あってか、デイに到着して早々に「もう来ない!」って言うこともあったのですが、今では「でも社長には大変なお世話になっているからなぁ」と言っていただけるようになり、先日はバレンタインのチョコをもらうまで信頼関係が向上した。
ここでは特に「どうやって近づけたのか」は公表しませんが、介護事業で働く以上、デイサービスのような介護保険利用の入口に値する在宅サービスにおいては、メンタル面でのお手伝いも非常に大事だと思っております。
想像してみてください。私たちって特に不自由な生活って送ってないじゃないですか。車を運転し、好きなところに行き、好きなモノを食べる。予定を組めば旅行だって行ける。でも高齢になるにつれなにかしらの理由で家に住めなかったり、移動に制限(車椅子とかね)があったり、うまく言葉を伝えられなかったり・・・
いつか私たちもこういった時代が来ると思うんですよ。自分に置き換えた時に。
そりゃ、わがままも言うし行きたいところの要望もする(行き過ぎたわがままの精査は必要。それを受け入れることで現場が疲弊したり)実際の「介助」ももちろんですが、前述したような「メンタルの介護」も大事だと思うしどちらかというと私、個人的にはその分野の方が得意だと自負しております(あくまでも個人的にです。余興やったりで楽しませるというのも含めて)
結局、何が言いたいのかぐちゃぐちゃしてしまいましたが高齢者にも「人権」があることを忘れてはなりません。
以上、私に彼女が出来たオハナシでした。